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晩秋の匂い

 新規公開株の抽選は落選していた。僕は運が悪かったのだ。でも、僕の誘いに乗って応募していた妻が当選し、初値売りで数万円の利益を上げた。僕は指を咥えて見ていた。「ねえ、ねえ、IPO教えてあげたの僕だよね」と誰かが言うようなセリフを言ってみたが、妻はどこかへ行ってしまった。まあ、山分けするほどの大金を手に入れた訳ではないので、僕はそれ以上何も言わなかった。新規公開株式の募集はまだいくつもある。当選はしにくいのだが、挑戦し続けたいと思っている(応募するだけだろ)。次は是非とも僕が当選したい。

 秋も深まり、虫の声も静まった。ところが、無言のうちに家の中に侵入した虫がいた。カメムシだ。その時、僕は夜勤明けで寝ていた。妻が「カメムシがおる」と僕に言いに来た。嫌な予感がした。カメムシがいるという場所に駆けつけると時すでに遅しだった。フリーになった猫がカメムシをおもちゃにしていたのだ。動くものがあれば、じゃれずにはいられない。弱ったカメムシは禁断の力を解き放った。僕は猫をカメムシから引き離した。猫の顔周辺がカメムシの放屁に冒されていた。猫の奴隷から解放されたカメムシは弱り弱って、虫の息となり、妻に放り出された。僕は「くっっっせぇぇぇぇえええーーーー!!!」と叫びながら猫を抱きかかえた。妻がペット用の体拭きシートで猫の顔や足を拭いた。「もう風呂に入れよう」と提案したが、体拭きシートの匂いでなんとなくカメムシ臭が中和されたようだったので、入浴は取りやめた。猫はあちこちを徘徊した。どこに行っても臭いらしかった。どこに行ってみても、自分自身からは逃れられない。どこまでもニオイはつきまとった。前足の匂いを嗅いでは振り払う動作を繰り返し、しきりに舐めていた。いつもは大人しく寝ているはずだった。寝る間も惜しんで毛繕いをしていた。

 猫はトイレの後、突然全力で走り出すことがある。一体どうしたというのだろう。トイレの後、特にうんこをした時などは注意しなければならない。臭ってきた。僕がトイレの方を見ると、トイレではない床にうんこが落ちていた。「うわー」と悲鳴を上げ、掃除に取り掛かる。妻が笑っている。笑っている妻に「座ってないで消毒してよ」と言う。猫のダッシュは勢いをつけて肛門からうんこを引き離すためのものなのだろうか。とんでもない排泄方法だ。もうこれで二度目のことだった。年に一度のペースで何らかの間違いが起こっている。
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