スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

しばらく動けなかった

 真っ黄色というかほとんど褐色に近い脱水症状気味の尿を便器にジョボジョボ注ぎながら「ああ、僕も長いことはない」と人生に儚さを感じた。
 夜勤の最中から喉の痛みを覚え、明け方には鼻水が流れ出した。午前11時を過ぎた辺りでもうどうでもよくなった。身体から悪臭が立ち上っていた。周囲に迷惑をかけている事は明らかだった。仕事でちょっとした悩みがあって、それは他人からしたら大したことではないかもしれないが、僕には致命的なものに思われた。自分が嫌になった。いや、自分を嫌いにさせるような人間社会を呪わしく思った。
 退勤して真っ直ぐ駅に向かった。駅では定期券を購入した。今日から6月だ。納得がいかなかった。なぜ6月が始まり、定期券を購入しなければならないのか。僕はこの流れに納得していない。僕は服従が嫌いだ。6月に屈した自分が許せない。しかし今は黙っていてやる。そのうち見ていろよ(何がだよ)。

 自宅最寄駅でなんとか寝過ごさずに下車した。昼になっていた。夜勤なのになんで朝でなく、昼過ぎに帰宅しなければならないのだろう。腹が減っていた。フラッペが飲みたくなったので、ファミマに寄った。フラッペを買い、コーヒーマシーンで注いだ後、フタを閉めようとしたら、容器が倒れてしまった。コーヒーマシーンの置いてある台に盛大にフラッペをぶちまけてしまった。店員さんを呼ぶと「あら、大変!」と言って、ペーパータオルをとってきてくれた。僕はただ謝るだけだった。店内を汚して、清掃までさせてしまったのに、店員さんは新しいフラッペの容器を持って来てくれた。中に入っている凍ったものをほぐしてからコーヒーマシーンで抽出したものを入れ、ストローでシャリシャリやるとうまくシャーベット状になる。だが、ゆっくりとほぐして美味しく飲もうとも思えず、その場に留まりたくなかったので、真ん中に空いた穴にそのまま液体を注ぐと一言また謝り、そそくさと店を出てしまった。もう味など感じなかった。ただ胃に落とし込むだけだった。

 帰宅してすぐにシャワーを浴びた。激しく咳き込んだ。その途端下腹部に激痛が走り、「うぃッ!だッ!」と叫んで浴室に倒れ込んだ。しばらく動けなかった。痛みが治まると今度はしばらく考え込んだ。
 食事を摂り、洗濯物を干し終わると眠りについた。夜勤明けのいつものパターン。

 妻からの着信音で目覚めた。しまった、と思った。夕食の準備も何もしていない。iPhoneがなかなか見つからない。どこに置いたかも覚えていないのだ。見回すとベッドの下に落ちていた。いや、置いたのかもしれない。横になった瞬間、記憶する間もなく寝たのだろう。やけに体が怠く、熱っぽかった。シャワー浴の際に考え込んで知恵熱が出たのだろうか。いや、それほどの知恵を僕は持ち合わせていない。しかし、馬鹿ではなかった。馬鹿は風邪を引かないからだ。おそらく僕は馬鹿ではない。いや、自分をバカだと思いたくないので、風邪と引いたことを安心の材料にしたいのだ。そもそもこんな問答自体馬鹿げている。37.2℃の微熱があった。大した熱じゃないが、体が鉛のように重かった(あなたは鉛がどんな重さかご存知ですか?僕は知らない)。

 それにしても仕事の帰り道で銀行のガラス窓に映る頭髪の薄い自分の姿を見た時はショックだった。いやわかっているんだ。でも、悪いところからは普段目を逸らすものなのだ。おそらくは遺伝で髪が薄くなったのだが、随分くたびれていたので、苦労とストレスで脱毛症になってしまったみたいに見えた。まあストレスもあるだろう。ストレスを感じない日がないからだ。僕は6月病になってしまったのだ。
スポンサーサイト


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

たびびと

Author:たびびと
こんにちは、たびびとです。
ようこそ、ぼくのブログへ。

介護職員のバイトをしています。
時間がいっぱいあるので、ブログ始めてみました!

広告
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。