頭が痛い



 近所の公園の桜を見に行った。どこかの家族がお花見をしていた。風に吹かれて、すぐに桜も散るだろう。それにしても暑かった。坂道を上っていると陽光が頭頂部を直撃し、瞬間めまいがして、昼食に食べたウインナーが逆流しそうになり、酷く気分が悪くなった。丘の上の公園の休憩所の日陰に入り、桜吹雪に心を奪われつつも、スカイプで今日知り合ったばかりの22歳外国人女性とメッセージのやりとりをした。英語がわからず、どうも会話が噛みあわないのだが、外国人は熱心にメッセージを送って来てくれた。国際交流をするためにはやはり英語は必須となってくる。若き人々は是非とも英語を学ぶべきだ。僕はそういう勉強から逃げて来たから、教養のない大人になってしまった。

 勉強してきた人というのは忍耐力が違うと思う。僕の友人は大学受験の時に一日30分しか睡眠をとらずに勉強していたらしい。「すっげえ頭が痛かった」と彼は大学時代に下宿していた四畳半の部屋で語っていた。記憶が曖昧なのだが、こんなことも付け足した。「金曜日の夜に寝て、起きると日曜日になってたんだ」と。彼の睡眠は睡眠ではなく、それはきっと昏睡だったんじゃないかと後々思い当たって、ぞっとしたのであった。彼は勉強ができたし、教えることも上手かった。僕はよく彼に勉強を教えてもらっていた。勉強だけでなく、ゲームも、人付き合いも、何もかもが忍耐強かった。勉強を頑張ってきた人は一味違う。
 実は22才の外国人女性からメッセージをもらった時、英語がわからなくて彼に助けを求めたのだった。22歳の若い外国人女性からメッセージを受け取る、それを友人に送る、友人が翻訳してくれる、僕が返事を返す。そんな感じでやりとりをしたのだ。僕にとって初めての外国人の友人、それも22歳と若く、おそらくは美しい女性との交流の手助けをしてくれたのだ。なんて親切な友人だろう。

 ついこの間までダウンジャケットを着こんで震えていた気がするのだが、なんだこの汗ばむ陽気は。頭が痛い。自律神経がおかしなことになっている。

 暖かいので、久しぶりに天鼓ちゃんをお風呂に入れることにした。天鼓を抱いて浴室に入ると彼女はまず入り口のドアにしがみつこうとした。その動作からは焦りの色が感じられた。ドアにかけようとする足を振り払い、浴室に入ると彼女は成長した肉体を躍動させた。その瞬間、僕の胸と後頭部に彼女の鋭い爪が食い込んでくるのを感じた。あっと叫び、食い込んだ爪を離そうとするが、鉤状の爪は皮膚に入り込んでいるようでなかなか離れてくれなかった。僕は痛みと驚きのために絶叫し、やっとのことで爪を引き離した。後頭部を触った指に血液が付着していた。天鼓は怯えて泣き、丸くなった瞳で僕を眺めていた。僕は容赦なくシャワーを浴びせかけた。昨年11月以来の入浴であり、その頃と比べて体が大きくなり、力も強くなった天ちゃんが暴れることは予想していたが、一瞬隙を見せたばかりに胸と後頭部を負傷するとは思わなかった。今は入浴の疲れで床に転がっている。天ちゃんももうすぐ1才になる。


もうすぐ1歳になる天鼓。

 僕は今日も『猟人日記』を読み終えることができずにいる。頭が痛い。
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