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不帰の夢

 帰りの電車で思わず寝てしまい、気が付くと次の駅に着いていた。その駅さえも、寝起きでは一体どこの駅なのかもわからなかった。席から立ち上がって、外の様子を見るとドアが閉まってしまった。閉まり際に確認した立札には自分の最寄駅の次の駅名が記されていたから、内心「しまったー」と思いながらも、過ぎ去るのをただ見ているしかなかった。降りられたとしても、乗り過ごしていることに変わりはなかった。タクシーなら引き返してもらえるが、電車を引き返させることはできない。仕方なく、次の駅で下車した。その駅は普通電車しか停車しない駅だった。なかなか電車が止まらない。ホームのベンチに座り、眠らないように本を読んでいる間に、2、3本の列車が通り過ぎて行った。
 それにしても秋晴れが気持ちよかった。屋根で日陰になっているホームに吹き込んでくる緩やかな風は心地よかった。大切なことは、折り返しの電車で眠らないことだった。乗り過ごしを繰り返していたら、一生家には帰られない。いつになっても家に着かないなんてバカバカしいかもしれないが、あり得ないことではない。いつでも無事に家に帰られる保障などどこにもないのだ。電車に乗り込んだ時、僕は座席には座らなかった。座ったら、眠ってしまうかもしれない。眠ったら、乗り過ごす。乗り過ごしたら、家には帰られない。延々と続く、乗り過ごしの妄想に憑りつかれて、途方もなく長い時間を外で過ごしたような錯覚に捉えられた。
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介護職員のバイトをしています。
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