スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

隣のおじさん

 洗濯物が乾燥機の中で回っている間、僕は読書をしようと思って、本を開いていた。けれど、まったく集中できない。同じページを何度も読み直してみるが、全然頭に入って来ないのだ。僕は本を閉じた。そして、立ち上がって、外に出た。
 家に戻り、僕はカメラを取り出した。1階の駐車場に降りて、そこで撮影をしようと思ったからだ。しかし、1階の駐車場に行くと、隣の部屋のおじさんが作業をしていたのでやめた。撮影の目的は、そのおじさんの駐車スペースにあったのだから。

 彼の契約する駐車スペースには荷物が積み上げられている。駐車スペースの白線の幅いっぱいに、上は天井に着くほどまでに荷物が積み上げられているのだ。駐車スペースの前方が荷物のため、その分車を後退させて駐車させている。これがたまらなく邪魔なのだ。なぜなら、僕の契約している駐車場はその後ろを通らないといけないからだ。車が後退している分、通れる幅が狭くなっている。もともと狭い駐車場(車が4台分)なのだが、さらに狭くなってしまっている。

 ある日、僕が仕事から戻ると、彼女から電話があった。仕事が終わった連絡だろう。通話ボタンを押すと「今から〇〇〇(国内自動車メーカー)に行くけん」と言う。どうしたのだろう、と思って、帰りを待つ。その車を見た時、大方のことは理解できた。サイドミラーが思い切り折れて、配線のみで繋がっている状態なのだ。応急手当として、ミラーの換えが来るまでの間はガムテープをグルグル巻きにして運転していた。

 隣のおじさんの車が後退し過ぎていたために、彼女はそれを避けることに集中し、反対側の柱にミラーを持ってかれてしまったのだ。つまり、駐車場の幅がおじさんの車によって、限りなく狭められていたということだ。その時、おじさんは駐車場で仕事をしており(彼は駐車場を仕事場のように使っている)、荷物が広げられ、車はさらに後退して止めてあった。おじさんは、彼女が出ていくから、車を前進させてくれたらしいが、それでも狭すぎた。

 隣のおじさんは、お詫びとして、修理代の代わりに、みかんを一袋くれた。彼女はかなりの損害を被ったが、今でもおじさんは我が物顔で駐車スペースの領地拡大に勤しんでいるようだ。荷物は白線を越えて、隣の駐車スペースにまで進出している。しかも、積み上げきれない荷物は、僕の契約している駐車スペースの前にも置かれ、さらには建物の影にあるガスボンベが配置されているスペースにまで広がっている。

 おじさんは「車邪魔だったでしょ。すみませんね」といつも言う。
スポンサーサイト


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

たびびと

Author:たびびと
こんにちは、たびびとです。
ようこそ、ぼくのブログへ。

介護職員のバイトをしています。
時間がいっぱいあるので、ブログ始めてみました!

広告
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。