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一人でお出かけ~二日市~

 気付くと僕は電車の中にいた。

 目が覚めるともう10時を過ぎていた。気分はあまりよくない。今日が休みなのか、仕事なのかよくわからない。シフトを確認する気にもなれない。けれど、11時を回った時、電話は鳴らなかった。きっと今日は休みだろう。トーストを2枚焼き、ピーナッツバターをたっぷり塗ってホットミルクで流し込むように食べた。しばらくぼんやりと虚空を眺め、座り込んでいた。

 途中で、これはいけないと思った。おそらく、このまま14時、15時と時間が進むに連れ、僕の心は焦燥感で満ちてくる。何かしなくては、何かしなくては。すでに焦燥の火種が燻る。

 姿見の前で服装を整えた。ジャケットを着て、ショルダーバッグを肩にかけた。カメラも持った。行く宛てもないけれど、とりあえず、出かけてみよう。近くの公園に行って、風景を撮影し、買い物をして帰って来よう。そう思った。そう思い、部屋を出た。部屋を出て、近くの公園を通り過ぎた。公園を通り過ぎ、駅前通りを歩いた。駅に入り、改札を通過した。気付くと僕は電車の中にいた。どこへ行けばいいのだろう。ここはどこだろう。

 二日市。ふつかいち、と読む。宛てはなかったから、どこでもよかった。僕は自由だ。

koyo001.jpg
 JR二日市駅から徒歩15分程度の場所だろうか。天拝山歴史自然公園にやってきた。紅葉の進み具合は、まだまだだ。この公園は猫が多い。公園だけでなく、天拝山は全体的に猫が多い。山頂に行ってみても、やはり猫がいる。それについては以前も書いた。

koen001_20131111234141915.jpg
過去の記事→『天拝山

 山頂に行ってみてもよかったけれど、上下黒の服を着ており、蜂に遭遇したらまずかったので、やめておいた。登山口から少し進むと、「蜂に刺される被害が出ている」という看板が出ていたので、震えあがってしまい、退散した。一人だし、救急セットも用意していない。準備は万全にすべきなのだ。

 ということで、公園をウロウロする。

nuko002.jpg
 公園に入った瞬間から、猫の姿が目につく。向うに見える屋根の方が公園の入り口。結構広い公園。猫たちに近いて、写真を撮ろうとしたけれど、警戒されて、ある程度間合いを詰めると、逃げられてしまう。だから、ちょっとずつ近づきながら、写真を撮っていった。

nuko001.jpg
 中には人間慣れした猫もおり、向こうから近づいて来たりする。ああ、ここは天国だ。僕が石段に座って、写真を撮っていると、猫が近づいてくる。その猫に登山帰りの子供たちが群がってくる。いつの間にか、僕は猫と子供たちに取り囲まれていた。

nuko005.jpg

 後ろから女性が声をかけてくる。登山帰りと思われる年配の女性が3人立っていた。写真を撮ってくれ、と言う。快く、お受けする。デジカメを手渡される。カメラを持っていたから、上手に撮ってくれると思われたのだろうか。デジカメを持つ手が震えだす。
 僕は確かにカメラを持ってはいるが、初心者だし、趣味で写真を撮っている訳ではないので、写真を撮れ、と言われても、どうやって撮ったらいいのか全然わからない。最初に2枚撮影し、手渡し「撮れてますか?」と訊いてみる。「あれ撮れてない」と言われる。僕は挙動不審になり「あ、すいません。もう一度撮りますね」と言い、今度はしっかりとシャッターボタンを押す。結構強く押すんだな・・・この強く押す、という動作により、手振れが起きてしまうのだ。うーん、難しいぞ。とりあえず、その女性たち3人と背景に銀杏の木が入るように撮影する。2枚ほど撮影し、デジカメを手渡す。女性たちは写真を観て「うわー、ちゃんと季節感がわかるように撮れてる」と喜んでいた。しかし、手が震えていたから、手振れしているかもしれない。せっかくの思い出になる写真だから、できれば上手に写してあげたかったが・・・

nuko003.jpg
 うーん、あまり近寄られると、ボケてしまうんだな。間合いをとれ・・・撮影できない・・・。

isi001.jpg

 僕は短歌に興味があるので、こうした歌が刻まれた石碑なども撮影していた。液晶と被写体を交互に見つめ、位置を決めようと動いていたら、躓いて、よろけた。その時、笑い声が聞こえた。僕が笑われたような気がして、振り返ると、山ガールが2人下山してきたようだった。彼女たちは笑って話しながら帰っていく。彼女たちは写真を撮ってくれ、と言わなかった。気軽に「写真撮ってください」と声を掛けてくれてもいいんだがなあ。

 今日は寒かった。とても寒かった。念のためマフラーをバッグに入れていたけれど、それだけではまだ寒さを防ぐことができない。腹巻と帽子も必要だった・・・。そんな中、しばらく公園にいたから、体が冷えてしまった。お腹も痛くなってきた。もう帰ろう。

 かぽーん

onsen003.jpg
 帰り道。御前湯という温泉がある。僕は寒くて仕方なかったし、二日市まで来た訳だし、せっかくなので入って行こうと思った。風呂道具を何も持っていなかったけれど、タオルくらい売っているだろう。入浴料は200円。脱衣場のロッカー代10円。タオル代がなければ、210円で利用できるのだ。素晴らしい。引っ越しの候補地にしたいなあ。

 温泉の音、かぽーん

 ぶらっと出かけたつもりだったが、結構長い時間外に出ていた。ちょっとした日帰り旅行のよう。ちょっとしたおでかけで、ちょっとした出会い。猫や子供たち、登山客たち。今という瞬間がどれだけ大切か。家で腐って寝ているだけだったら、こうした出会いもなかっただろう。ちょっとしたことでも、心に変化はあるものだよ。

 なかなか思うようにならない現実がある。抑圧された環境から抜け出そうともがいてみる。そう、僕はただ、もがいているだけなのだ。堂々巡りの思考の出口を誰だって探しているだろう。僕はそうした旅人たちの一人なんだ。もがく以外、僕は思いつかないな。
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