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多量多剤

 最近、体の調子がおかしいな。なんか、怠いな。朝起きるのが億劫になってきた。仕事に行く気力がない。
 僕は最近こういうことばかりなのが、以前はもっと(凄まじいほどの)やる気があって、ちゃんとサラリーマンとして働いていたのである。都内に本社を置く、IT関連会社に就職した僕は、大手企業に出向して、システム開発の一員となって、働いていた。いわゆる請負業務というやつだ。大企業には就職できなかったけれど、大企業のプロジェクトに参加して、働けることがその時は嬉しかった。このシステムが広く人の役に立つ。そう思うと、誇らしかった。
 時間外労働は当たり前と考えていた。今はそんなことは1ミリも考えていない。「働いたら負けかなと思っている」。

 当時の時間外労働は毎月100時間を超えていた。多い月で150時間超。ほとんど休みもなかった。休日出勤が当たり前のような風潮がその職場にはあって、PM(プロジェクトマネージャー)さんからは、「Tさん明日もお願いします」と金曜日の23時頃に言われるのである。
 PMさんに業務のことで相談しに行くと、会話中に寝てしまう。僕も意識は朦朧としている。そのプロジェクトの主要人物の一人であるSさんという人はケータイで話しながら歩いている途中に「ふわぁ」という奇声を上げたかと思うと、突然視界から消えた。そして、今自分の目の前でケータイを耳に宛てているPMさんが「もしもし、もしもし、あれ?」と言っている。あの人と話していたのか、と思いながら、観察していると、向こうの方で、Sさんが立ち上がって、「それでですねえ、あの件は・・・であるからしてえ」と会話を続ける始末だ。おそらく、自分が一瞬気を失って倒れたことすら気づいていなかっただろう。PMもPMで会話が途切れたことすらもう忘れた風に朦朧とした意識で話している。
 僕は休日には起き上がる気力さえなく、ずっと家で寝ていた。楽しみも何もなかった。独り暮らしで、彼女もおらず、食生活もコンビニ弁当中心で、めちゃくちゃだった。1日1食という日が連日続いた。その1食というのが、仕事から帰って来て、コンビニで弁当を3つほど買って食べるのだ。3食分を1食に凝縮していた。一度、妹が遊びに来たのだが、帰宅が午前1時過ぎだったことから、どこかで倒れているのではないか、と心配された。そして、食事風景に驚かれた。コンビニ弁当3つが「吸い込まれるように入っていく」らしい。

 そんな生活は長くは続かなかった。そのプロジェクトは完了する前になぜか、僕は自社に戻ることになった。僕の時間外労働が問題になったのかもしれない。僕は別のプロジェクトに参加することになった。1年くらいは頑張ってそのプロジェクトで働いていたけれど、体調はおかしかった。
 電車内で気分が悪くなって、会社に行けないことが増えてきたし、朝起きる気力が日に日になくなっていった。信じられないことに、今まで真面目にやってきたのに、無断欠勤もしてしまった。体調が悪く、会社に行けそうになかった。会社に連絡する必要はあったが、まあいいや、とケータイを放り投げた。

 僕はさすがにおかしいと思った。頭痛が止まない。近くの内科に通うことにした。症状を説明する。「頭痛がする。それから電車内で貧血みたいになって気分が悪くなる」そこで貧血の検査を受ける。1週間後、貧血ではない、と言われる。飲み続けなければならない頭痛薬(ミグシス)と、頭痛の際の特効薬(マクサルト)が処方される。しかし、いつになっても改善されない。

 腰痛があって、整形外科にも通った。腰痛のせいで頭痛がするのかもしれない。コルセットをもらい、湿布を処方してもらった。でも、症状は改善されなかった。

 最終的に、どうも僕は頭がおかしいのだ、と考えるようになる。

 心療内科に行った。最近、頭痛が治らない、電車の中で気持ち悪くなるが貧血ではないと言われる、朝起き上がる気力がない、会社を休みがちだ。など、ほとんど喋る気力がなかったが、一応、症状を言ってみた。言った瞬間、「うーん、うつかな。それと社会不安障害だね」と言われる。薬が処方される。

 僕は薬に関して何の知識も持っていなかった。

・ジェイゾロフト錠25mg 朝食後
・アモキサンカプセル10mg 毎食後
・テシプール錠 就寝前
・ワイパックス錠 不安時
これが初回診療時に処方された薬。これが・・・

・デプロメール錠25mg 4錠 朝・夕食後
・アモキサンカプセル25mg 3錠 毎食後
・デパス錠1mg 3錠
・リフレックス錠15mg 3錠 就寝前
となった。

 リフレックス錠というのは当時新薬として出たばかりらしく、主治医も期待して処方したらしい。

「先生、僕は死にたいですよ」

 僕がそう言うと

「Tさんは体が大きいから・・・じゃあ、リフレックス留めの1錠!」

と1日3錠までが限度だから、と始めは1錠だったリフレックス錠を診察の度に増やされた。今考えてみると、その主治医に「お前、ふざけているのか?」と言いたいところだが、その時はもう自分の精神などどこにもないような感覚だった。ただ、主治医の言うとおりにしていれば、治っていくのだと思っていた。
 しかし、いきなり数種類の薬を処方されると、何が効いていて、何が効かないのか、なんてわからない。症状が改善されないから、薬自体の量を増やされ、新しい薬も処方されたり、削られたりしていった。リフレックス錠の量の増やし方はどう考えても、ふざけている。「じゃあ、トドメの1錠!」すごく軽いセリフだった。そして、僕の話が済まないうちに診察室から出された。その医者は、話を聞いてくれない。僕が「体調が悪い」と言って、何度も通いつめたから、面倒になったのだろうか。

僕「先生、僕は実家に帰ることにしましたよ」

主治医「そうですか、それはいい、じゃあ、紹介状を書いておきましょう」

 最後の診察は、こんな感じで終わってしまった。先生は僕の目を一度として見ずに、紹介状を書いていた。紹介状1通を数秒で書き上げる。これだけで4000円だ。まるで大物作家だ。

 最近まで通院していた病院は、無茶な処方はしなかった。
「あなた、それは飲みすぎですよ」だったり、「プログラマーという仕事はねえ、クソですよ。私のところにはねえ、SEだったり、プログラマーという職業の人が沢山来る。迷惑だ」など、以前の主治医と職業批判をよくする主治医だった。「私はねえ、コンピュータが大嫌いなんだ。なぜだか、わかりますか?あいつらはバカでしょう?指示を与えなければ動いてくれない」など色々、IT業界に不満がある模様だ。しかし、まあ、処方の仕方は慎重だった。

 色々あったが、今はほとんど服薬することなく、栄養のある食事を摂ることと、睡眠をしっかりとるように心掛けて、生活している。薬を辞めたら、友人に「喋り方が元に戻った、前はなんかおかしかったぞ」と言われた。自分では気づかない薬の害というのもあるらしい。
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