船越漁港の牡蠣小屋



 1シーズンに二度ほど行くようになった牡蠣小屋。この冬もまた訪れた。今回は船越漁港のマルハチというお店に入った。カキを一盛りとサザエを一盛り、それとカキフライ、地タコの旨煮、ネギトロ丼、味噌汁を注文した。



 寒い一日だった。暖かなカキフライは体を温めてくれた。



 牡蠣飯はサービスらしい。席に着いたら、すでに置かれていた。牡蠣飯も焼き牡蠣もカキフライも実にうまかった。ネギトロ丼もよかった。中でも、地タコの旨煮は僕の気に入った。

 サザエはこれから先、二度と食べないと思う。泡を吹き出し、いい感じに焼けてそうなサザエ。身を取り出してみるとグロテスクに艶めいていた。火が通っているのか疑問に思うほど、黒く生々しく、つるつるとしており、プルンと揺れる。妻がニヤニヤしながら見ている。僕は絶叫するシルベスター・スタローン並に口を歪めて開き、頬張った。それは随分と磯の香りが強かった。波打ち際の砂浜をそのまま掬って口に入れている感覚だった。「なん、これ。全然おいしくない。生かもしれん」と言って、ぐちゃぐちゃと噛み砕き飲み込んだ。飲み込んでしまった。妻も食べたら生っぽかったと言って笑った。それ以降、妻はよく焼いて食べていた。見ると、先程のグロテスクな黒くプルプルとした外観のない、よく焼けたサザエの身だった。僕は半生のサザエがすでにトラウマのようになっており、もう食べる気になれなかった。今後一生食べない気がする。

 他人のテーブルを覗くと、ホタテがうまそうだった。次に行った時にはホタテを食べよう、と心の中で思った。そして、店を出ると、何度も何度も心の中で練習した「次はホタテを食べよう」というセリフを妻に言った。おいしそうやったね、と妻も言った。入り口の行列は僕たちが入った時よりも長くなっていた。みんな牡蠣小屋が好きなのかもしれない。

 もう2016年、平成28年が終わる。今年はじめには介護福祉士の国家試験があり、なんとか合格することができた。仕事の上で、あまり成長することはできなかった。ただ、少し寛容になった程度だ。イライラしてばかりいたが、最近は諦めて、イライラしても仕方がないと思うようになった。仕事を変えようと思ってハローワークに何回か通ったが、成果は上げられなかった。株式市場は今日が取引最終日、大納会だった。株を始めてずっとマイナスだったが、ここに来て、やっとほんの少しプラスになった。来年は本当に欲しいと思った銘柄を買うようにしたい(じゃあ今まで何を買ってたんだよ)。
 大晦日は仕事だ。職場で年越しをすることになった。本当は家でゆっくりとしていたい。2017年0時00分になった瞬間にすでに働いているから、ささやかなご褒美が欲しい。いや、札束をくれ!札束が欲しい!そういう邪な気持ちしかない。何かくれよ、ふざけんじゃねえよ。僕は日本の忍耐強い寡黙な侍とはかけ離れた、クズのような人間になってしまった。文句ばかり言っていたせいか、12月になって天罰が下り、二度も風邪を引いてしまった。来年はこころを入れ替えて、忍耐強くやって行きたい。
 今年は色々と準備する年だった。不要なものを排除するためにお金も時間も使ってしまった。来年は巻き返す。人生を取り戻すための第一歩の年にするつもりで臨む。

 皆様、本年もお世話になりました。

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出せ出せ出せ出せ

 友人は苦しそうな寝息を立てて寝ていた。まずい、先に眠られた、と思った。先に体力を回復されてしまう。そう思うと焦ってしまい、益々寝付けなくなった。まるでそうすれば数秒でも早く寝付けるかのように寝返りを打ってみた。呼吸を整えた。いつの間にか寝ていた。いつの間にか朝になっていた。友人は寝ていた。睡眠時間の長い友人の方が、より多くの体力を回復してしまう。友人が先に寝たと思っていたが、あとで聞いてみると先にイビキをかき始めたのは僕の方だった。おそらく、先に眠った僕は普段から眠りが浅いために中途覚醒し、友人のイビキともとれる苦しそうな寝息を聴いたのだった。

 友人に逢ったのは2年ぶりだった。僕が山の上ホテルでコーヒーを飲んでいると友人はやって来た。友人はコーヒーパーラーヒルトップに入った瞬間に僕に気づいた。友人はニヤニヤしていた。もともと客の人数は多くなかった。客の年齢層は高く、30代の僕はすぐに目についたことと思う。だが、友人に言わせると、一人だけ挙動不審な客がいて、そこに目を向けると僕だったという事らしい。僕が「コーヒーパーラーで待つ」などと伝えると「似合わない」と端から馬鹿にした物言いなのだ。確かに自分でも似合わないと思った。自分は山の上ホテルのような場所に似つかわしくない、馬鹿みたいな人間だと思った。注文した水出しコーヒーは苦味が強かった。それが美味しいのかどうかすらわからない。ものの価値のわからない僕が、その場に似合うはずがなかった。

 銭湯に入ってしまうと、人は皆全裸だった。皆全裸だから、恥ずかしさというものは薄れる。東京の人混みの中で一人だけ全裸であったら、もちろん恥ずかしいし、寒いし、望んでいないのに逮捕されてしまうだろう。だが、銭湯では皆全裸だった。開け放たれた窓を見上げると空があった。東京の薄曇りの空があった。東京都千代田区神田神保町。僕はここまで来て、一体何をしているのだろう。観光もせず、ただ銭湯に浸かり、全裸になっていた。

 昨日の16時頃には友人が車でバス停まで送ってくれたのだった。たまプラーザ駅から羽田空港行きのバスに乗った。羽田空港で喉に違和感があった。また風邪を引いたと思った。東京に来る数日前にも風邪を引いており、治ったばかりだった。空港の蕎麦屋でかき揚げそばを食った。油が酸化していたのだろうか。かき揚げがいつまでも胃に残っている気がした。吐き気がした。機内で途中から耐えられないくらい耳が痛くなった。頭が破裂しそうなほど激痛が走り、涙が出た。
 昨夜23時に帰宅した。体調が悪かった。血痰が出た。着陸後も耳が痛くて、聴こえ辛かった。今日は朝5時に起きて、仕事に行ってきた。四六時中頭痛がした。耳が痛かった。昨日からあまり改善されていない。仕事をしたが、仕事をしていないようなものだった。意識はここではない、どこか別の場所にあるような気がした。
 
 友人の家で、『警察24時』を観ていた。警察官と職質を受けた人間のやり取りを友人と真剣に観ていた。東京に来てまで何をしているのだろう、と思われるかもしれない。でも、僕は東京に行ったのでなく、友人に会いに行ったのだった。地方にはないものを見たいとも思った。でも、何もかもが僕にとっては特別珍しいものではなかった。もともと住んでいたところでもあった。地方にはないものは友人そのものだったと思う。

 それにしても体調が悪い。早く体調を回復させなければならない。今は頭が裂けてしまいそうだ。やはり自分はここではない、どこか別の場所にいるような気がする。とにかく休養が必要だ。

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実家の犬

 妻の実家に行った。義母が留守にするという。留守中、ペットの犬を外に出し、排泄をさせないといけないらしかった。到着するとすぐに犬を外に出した。犬は妻に懐いていて、久しぶりの再会に喜んでいる様子だった。また、人が好きで、僕に対しても尻尾を振り、興奮した様子で足元に転がって来た。ハーネスを装着し、妻に言われて家の周囲を散歩させた。家の裏手の少し広くなった敷地で、犬は地面の匂いを嗅ぎながら前進する。犬の前方に、何かの排泄物が転がっていた。犬は匂いを嗅ぐ。「それはうんこや。いかん」と手綱を引っ張った。瞬間、犬は排泄物に齧り付いた。「あ!」と小さく叫び、妻の名を呼んだ。「ハチがうんこ食べた」と言ったが、妻は家の中に入ったらしく、どこにもいなかった。ハチは歩き出す。庭園風に配置された岩の横手でハチは足を開き気味にして踏ん張り、排泄物を排出した。

 家に上がり込み、ハチを部屋へと連れて行った。抱き上げた時、顔や口を舐められた。うわー、と思った。妻も口を舐められたので、水道で洗っていた。部屋に入れるとハチは忙しなく動き回り、足元に転がって、撫でてと言わんばかりに腹を見せた。帰らねばならなかった。排泄させるためだけに立ち寄った。ハチは「行かないで」とでも言うように寂しげな鳴き声を出した。愛しかった。

 帰りにうどん屋で、なかなか美味いうどんを食った。ハチの齧り付いた排泄物の細菌がうどんと一緒に僕の内蔵に入り込んでいく気がした。どうでもよかった。すでに風邪を引いており、体調が悪かった。たとえ体内に細菌が入り込んで、どうにかなっても体調を崩しているという事実には変わりはなかった。うどんは暖かかった。体が温まった。幸せだった。妻と二人で過ごす時間は好きだ。二人で、おいしいね、と言って過ごす時間がとても幸せだった。

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ついに解約、節約

 長年、高額な利用料金を払い続けてきたソフトバンクを解約した。以前から高いなあと思っていた。もっと安くならないのかとずっと思っていた。不要なオプションを外しても8,000円くらいはかかった(ソフトバンクは最初からオプションを満載に付加してくる)。格安SIMにすれば半額どころか、さらに安くなることを知ったが、ちゃんと使えるのかわからなかった。格安SIMに乗り換えることに踏み切れない一番の理由は、面倒だったから。まず格安SIMについて調べるのが面倒だったし、乗り換えるというだけで面倒なイメージしかなかった。しかし、調べていくうちに、自分にもできそうな気がした。調べてみると、もう乗り換える以外に考えられなくなった。早くソフトバンクの高額料金から脱却したくてたまらなくなった。
 ソフトバンクはケータイ料金が8000円、ネット料金が約6,400円(ふざけんじゃねえ)もかかった。月額で14,000円だ。これは高い。どうにかならないものかと思っていた。毎月頭が痛かった。
 しかし、今回イオンモバイルに乗り換えることにより、月額1,380円(通話2Gプラン)になった。そして新規契約でNTTフレッツ光を契約し、料金4,800円(初めの16ヶ月3,800円)になった。合わせて税込み6,675円程度だ。スマホとネットで半額以下になった。

 ソフトバンクからイオンモバイルにMNPする際、MNP予約番号が必要になる。ソフトバンクのコールセンターに電話し、MNPの予約番号を発行してもらうように依頼する。その際、コールセンタースタッフが「イオンモバイルにMNPしますと、080、090での発信ができなくなり、050かけ放題への加入が必要になります。プラス1,500円の利用料金が発生してきます。それでもよろしいですか?もし同じくらいの価格がよろしいのでしたら、ワイモバイルも選択肢に入ると思いますが」と大嘘を付いた。またかよ、と呆れながら「いやいや、普通に発信できますが・・・」と事前にイオンモバイルの通話SIMを取り寄せ、試して知っていた僕は応えた。

 これでソフトバンクは解約した。ソフトバンク光の解約で違約金を払い、スマホの解約で違約金を払った。しかし、金を払ってでも解約したいものだってあるものだ。この節約効果により、違約金などすぐに取り戻せる。

 様々なオプションが必要で、キャリアメールが使いたいという人、ネットとスマホをセットでまとめて料金を支払いたいという人、ソフトバンクホークスの熱心なファン、孫正義氏の経営方針に賛同するという人々にはソフトバンクは向いているかもしれない。長年使い続けてみて、やっぱり僕にはソフトバンクが合わなかったという話。多くのユーザーに指示されている一方、中には「うーん、やっぱり自分の用途には全く合わなかったな」と思う人もいる。

 これで月々8,000円程度の節約になる訳だ。節約できるということは、その分収入が増えたことと同じようなものなのだ。節約した分は、必ず有効利用したいと思っている。友人がロト6をよく買っている。僕もまた買ってみようかな。

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Author:たびびと
こんにちは、たびびとです。
ようこそ、ぼくのブログへ。

介護職員のバイトをしています。
時間がいっぱいあるので、ブログ始めてみました!

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