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帰郷

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「おっさんやないかい!」

 妻が先日撮影した写真に写る僕の顔を見て、そう言った。

「まるで50代やんか」

「君と出会ってから、僕は老けたよ」

「まるで私のせいで老けたみたいに言うね」

 僕は話下手で誤解されることがある。大体において、言葉足らずなのだ。文章は十分に考えて書く時間があるが、喋ることとなると考える猶予が短すぎる。ただでさえ応答が遅すぎると言われることがあるのに、揺さぶりを掛けられたら、どう喋ってよいのかわからなくなる。

「そうじゃないんだ。きっと夜勤をしているのがいけないんだよ。夜勤をすると大分身を擦り減らされるからなあ」と僕は言い分けのように答えた。でも言い訳じゃない。僕が言いたかったことをちゃんと表現すると次のようになる。

「君と出会ってから、僕は(佐賀県まで引っ越してきた。しばらく職が見つからず、アルバイトを転々として過ごしてきた。それで十分疲れたんだけど、最終的に介護の仕事を始めたのが追い打ちをかけたんだ。月に7回夜勤をしているのがいけないんだよ。夜勤をすると大分身を擦り減らされるからなあ。そのせいで)老けたよ(ああ、それとブログを始めたのもいけない。毎日記事を書かないといけないという強迫観念に駆られて、更新し続けてた時期もあったからね。最近はサボってるけどね。でも、今日は二つも書いたよ)」

 まあこうなる。でも、こんな長いセリフを言うのは現実的な会話としては不自然である。ここではやはり「僕は君と出会ってから老けたよ」というセリフが、そのシチュエーションに相応しいはずだった。しかし、相手には誤解を与えかねない。わかっている。十分承知しているが、あえて、僕はセリフを省略したい。生来怠け者気質である僕の本能が、面倒くさいと感じて、セリフを省略せずにはいられないのだ。そうでなくても、僕は何も考えていないし、長いセリフを一瞬で思いつくほどの回転力を脳みそに搭載してもいない。僕との会話で、僕を嫌いになって、「君とは絶交だよ」(なかなか古いセリフだなあ)と言って顔を真っ赤にして去っていくとしたら、「待ってくれ、ごめん。悪かった(しかし、君は短気だなあ)」と言って、苦笑いするしかないのだ。

 何はともあれ、帰省した時の写真を載せておこう。

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 諏訪湖。実家近くの湖である。諏訪湖と言えば、水が汚い。僕が子供の頃、諏訪湖の水質は問題視されていた。日本一汚いのか、日本2位だったかは忘れたけれど。湖水浄化は進んでいるのだろうか。冬はワカサギ釣りをする人がいる。ワカサギは食べるために釣る。汚い水で育ったワカサギは食べて平気なのだろうか。そんな疑問を持ちつつも、自分もいつか凍った湖面に穴を開けて、糸を垂らしてワカサギ釣りをしてみたいと思うのだった。冬は凍った湖面が割れ、隆起する御神渡(おみわた)りという現象を運良ければ見ることができる。僕は見たことがない。なぜか?運が悪いからだ。夏は諏訪湖の花火大会が有名である。とても混雑するので、覚悟しないといけない。秋、この日はちょうど諏訪湖マラソンが開催されており、下位の人たちが歩いている姿を諏訪湖サービスエリアから眺めた。

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 妻に富士山を見せてあげたいと両親は考えていたようで、義弟が大きな車を用意してくれ、みんな(7人)で河口湖まで行った。行く途上でほんの少し、富士山の尾根の一部が雲の間に覗いていたが、すぐに見えなくなってしまった。そればかりか、河口湖に到着する頃には雨まで降りだした。低く、重く垂れこめた雲が何もかもを覆い尽くそうとしていた。「君には何も見せてあげないよ」と言わんばかりに。「君は子供のようだなあ(確かに日頃の行いはよくないが、君がそこまで意固地になってまで曇らすほどのことでもないさ)」と僕は天候に向かって言ってやりたかった。

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 向こうに見えるは河口湖大橋。いつか湖畔のホテルに宿泊し、のんびりと過ごしたいものだ。レンタサイクルを借りて、湖畔をのんびりとサイクリング。

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 もともと老け顔だったけれど、妻と出会ってから・・・(中略)・・・本当に老けたと思う。こう見ると酷いものだ。まずい、段々気になってきた。若返らなくては・・・。

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 実家近くの木。実家の周囲には店などは何もない。民家を囲うように田畑と木々が立ち並んでいるだけだ。

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 上の写真の木は、冬になるとこうなる。偶然にも今年1月に帰った際に撮影していた。

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 帰りの飛行機。外に出てから乗り込む。空港のゲートから、飛行機へと伸びるあの車の上に付けられた通路が動かなくなるというトラブルに見舞われたためだ。もともと10分遅れだったのが、更に出発が遅れた。約30分遅れで飛び立った。遅れるくらいならいい。墜落さえなく、安全確認をしっかりして頂けたらいいのだ。実家に帰る前と、福岡に戻る前とで、繰り返し両親に「飛行機が落ちたら、すまないけど、まず先に家にいる猫を引き取ってほしい」とよくよく伝えておいた。飛行機が落ちたら、僕は死んで先はなくなるけれど、猫は誰にも気づかれずにいるのは気の毒だから。

 妹の娘がとても大きくなっていた。前に逢った時には笑ってくれたが、今回は泣かれてしまった。誕生日を迎えたばかりの1歳の女の子である。妹に似ている気がする。頬っぺたがぷっくりと膨れていて、今にも落っこちそうなほどなのだ。年末には帰られないと思ったので、お年玉を渡してきた。受け取ってくれなかった・・・。それと誕生日プレゼントに、トイストーリー1~3のDVDセットを楽天市場で購入して、送っておいた。翌日、DVDを持っている姪っ子の姿が送られてきた。気に入ってくれたかもしれない。

 実家は温かく、優しかった。妻はとても緊張していただろう。とても疲れたと思う。迎えてくれた両親、妹夫婦、姪っ子、そして一緒に来てくれた妻に感謝する。

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本日の過ごし方

 日・月曜と実家に帰っていた。妻も一緒に。その時の事を一昨日からずっと書こうとしていたのだが、いや、実際途中まで書いていたのだが、結局投げ出してしまった。写真を何枚か撮影してきたので、後日アップしたいと思っている。今日はちょっと急いでいるので(言い訳)、今日のことを書こうと思う。あるいは、時間さえあれば、此の後帰郷についての記事を書こうとも思っている(まあ、書かないだろうなあ)。

 朝起きるとじゃれ付いてきた猫の爪が、左手小指に食い込んだのを感じた。あ、イタ!と寝ぼけながら叫んだ。そろそろ避妊手術をしなければならない生後6か月のメス猫の天は、次に動きを見せたらまた飛びかかってやるといったイタズラ顔で、僕の顔を眺めていた。この猫の趣味は、風呂掃除および、浴槽に湯が満ちるのを眺めることである。理由はわからない。風呂掃除を全力でする僕の手の動きを追うのが好きなのか、寒くなってきたので湯を張る際の温かさが好きなのか。僕がその場を離れても、湯が満ちるのを飽きるまで眺めている。昨日は足を滑らせて、浴槽に落ちてしまった。直後、凄まじい焦りの感じられる音を立てて、全力で浴室から飛び出して来、奥の和室へと消えて行った。辺りに水を飛び散らせながら。水位が低いから溺れずに済んだが、怖かったようだ。そのくせ、今日もまた浴槽の縁に登って、湯が満ちるのを眺めているのだ。自分が風呂に入れられるのは嫌がるのに、なぜか浴室には遊びに来るのだ。よくわからない。



 8時頃起床。昨日は夜勤明けで、その後も色々と心労が重なっていたため、23時には寝ていたが、適切な睡眠時間を通り越しても、起き上がりたいとは思わなかった。気力が抜け切っている感じだ。8時半にはなんとか体を起こして、洗濯機のスイッチを押した。
 実家から持ってきたDVD(売るつもりで持ってきたもの。観ていたら惜しくなってきた)を見ながら、部屋の片づけをし、猫の毛を梳いた。掃除機をかけた。久しぶりに丁寧に掃除をした感じだ。掃除機を掛けている最中に左手小指に痛みを感じて見てみると、ぱっくりと傷口が開いていた。絆創膏を貼り、猫を捕まえて、爪切りをした。猫はとても嫌がっていたが、僕は逃さずにきちんと爪を切った。

 室内がすっきりしたので、ベランダもホウキで掃いた。枯葉や土やカメムシの死骸などを集め、スーパーの袋にぶち込んで棄てた。まだ少し息のあるカメムシがいた。ゴミとして棄てるのはあんまりだと思ったので、ベランダから落とした。落下の衝撃で絶命したかもしれない。カチッという断末魔が聴こえた気がした。寒いし、動けないし、人間に蹴散らされるしで、散々な日だったことだろう。いずれにしても、カメムシは手荒な扱いを受けた。行き先がごみ処理場か、冷たいアスファルトかの違いでしかない。かわいそうだが、仕方のないことさ。そうする以外どうしろってんだ。ベランダをキレイにしたい、つまり虫や枯葉がない状態にしたいと思ったら、虫や枯葉を取り除くしかないのだ。

 午前中はのんびりと過ごして、リラックスできた。午後になると妻が仕事から帰って来た。半日で仕事が終わる日だ。図書館に行きたいというので、一緒に行くことにした。初めて行く図書館なので、カードを作った。本やCDを借りることができるようになった。妻は仕事に必要な知識を身に付けるための勉強を、僕は江戸時代から始まった身分制度についての調べ物をした。1時間半ほど集中して調べていると、あっという間に閉館時間を迎えた。情報収集に夢中で時間を忘れていた。



 始終、頸椎を痛めるほど勢いのある、ひん曲がった姿勢で、机に向かっていたため(今も酷く悪い姿勢でPCに向かっている)、肩が凝って、頭痛がした。本当に痛めたのかもしれない。しかし、なぜ猫はあんなに猫背なのだろう。痛めないのだろうか。

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2人のモルモン

 あちこちを転々としているけれど、各地で2人組の外国人をよく見かける。2人組はいつも決まって白い半袖Yシャツ姿で、ネクタイを締めて、きちんとした格好をしている。なぜか必ずリュックサックを背負っている。自転車で移動している姿をよく目にした。ちゃんとヘルメットを被っている。日本各地、もしくは世界各地にこの2人組はいるのかもしれない。不思議な2人組だ。僕には知らない世界なのだろうと思っていた。

 行く道の途上ですれ違いざまに声を掛けられた。少し通り過ぎて、自分が声を掛けられたのだと気付いたので、振り返ってみた。外国人が2人立っていた。自転車には乗っていなかった。歩いている時は考え事をしていたから、前から外国人が歩いて来たことにはまったく気づかなかった。一人はブロンドヘアーの青年(国籍不明。アメリカ人かもしれない)で、もう一人はおそらく韓国の方だろう。2人とも身長が190cmを超えており、顔が小さくて、足が長かった。凄まじくスタイルがいい。それに比べ、僕は凄まじく頭が大きいし、信じられないくらい足が短い。加えて、相手が外国人であることから、英語で話しかけられる恐怖心のようなものを感じ取って、気後れしてしまった。通り行く人々が何事だろうかとこちらをチラチラと覗っているのがわかった。これは公開処刑というやつかもしれないと一瞬思った。ハゲた小さなおっさんが、身長の高い二人のイケメン外国人に囲まれているのは、人通りの少ない路地ではちょっと目立つ。僕は話し出した外国人を見上げる。青い空に外国人が聳え立っていた。

「あなたは信じているものがありますか?」

 金髪の外国人が片言の日本語で丁寧に質問してきた。正直言って、面倒だと思った。僕は用事があって銀行に向かっていた。早く済ませて家に帰って、ゆっくりと読書なり、音楽なりを楽しみたいと考えていたのだ。「信じてるもの?金だよ、金!私は忙しい。これから銀行に行くんだ!」と言って、立ち去ろうと一瞬思ったが、2人が「シホンシュギコッカニッポン、クレイジー」などと思って、日本人に失望するかもしれないと思い、「家族と友人です」と真面目に答えた。すると、二人とも真剣に頷いて、「なぜ家族・友人が信じられるのですか?」と訊いてくる。僕は考えた。理由なんてない。しかし、外国人は理由などないこと、言えないことを不思議がるかもしれない。確たる理由が思いつかないのでなく、実際のところ、友人や家族を信じる理由など考えたこともなかったから、そんなことを訊いてくる方がおかしいようにも思えた。

外人「なぜ、家族を信じますか?」
僕「そうだからです」

 一瞬こうした対処をしようと思った。外国の方が「コノニッポンジン ハ リユウモワカラズニ ヒトヲシンジル クレイジー」と思うかもしれないから、「いつもお世話になっている人たちだからです」と丁寧に答えた。

 彼らは益々真剣になり、熱心になっていった。話しかけられたのが狭い道のど真ん中だったから、話し込んでいると、車がやってきた。彼らは熱心過ぎて、車に気付いていないのか、全く避けようとしない。僕は視線を道の端の方に向けた。彼らは僕の視線の行方に気付いて、道の端っこに寄って来た。道路の隅には建物があり、僕は壁を背にした。僕を取り囲むように190cm以上ある外人2人。僕は捕獲されたUMAあるいは宇宙人のような気分になった。彼らは外国人であったが、その場では僕の方が異邦人のような気にさえなった。

「あなたはイエス・キリストについてどうお思いですか?」

「よくわかりません。そういったものに触れる機会もありませんし」

 僕は宗教家でもないし、インテリでもない。聖書を少し読んだことはあるが、よくわからない。それよりも、道端で背の高い2人の外国人に囲まれているという状況がおかしくなってきた。熱心に語りかける外国人が片言(しっかり話せているが、発音が外国人の発音)であることが、誠に失礼ながら急におかしくなってしまって、一瞬吹き出しそうになってしまった。必死で堪えた。それがいい笑顔に映ったのかもしれない。彼らも(本当の意味で)とてもいい笑顔になって話しかけてくれた。爆笑してしまっていたら、彼らは訳がわからず「クレイジー」と言ったかもしれない。よく覚えていないけれど、彼らは「私はキリストを信じています。そこには真実があります」と言っていたと思う。

「これを無料で差し上げます」

 ああ聖書か、と思い韓国人の手元を見ると『モルモン書』と書かれていた。聞いたことも見たこともなかった。まさに僕の知らない世界がそこにあった。キリスト教と言えば、新約聖書だと思っていたから。

「この本を読めば、真理を知る方法がすべて書かれています」韓国人らしき青年が言った。もし本当ならば、それは素晴らしい本だ。

「頂いてもよろしいのですか?これを読んだからといって、キリスト教を信じるかどうかわかりませんけど」

「もちろん。どうぞ」韓国人は親切にそう言った。僕がモルモン書を受け取ろうとすると「また会いたいのですが。次の日曜日に会いませんか?」とアメリカ人らしき青年が言った。僕は書を受け取ろうとした手を引っ込めた。

「仕事の休みが不規則で、休みじゃないんです(本当は実家に帰る)」と僕は断った。

「そうですか」とアメリカ人はとても残念そうな顔をして「では電話番号を教えて頂けませんか?こちらからまた連絡します」と付け加えた。一瞬困ったが「もし話を聞きたいと思ったら、こちらからお伺いします」と伝えた。するとアメリカ人は彼らの宗教のチラシをメモ代わりにして、電話番号を書いて手渡してくれた。彼らは自分たちの名(本名なのかどうかは不明。教会で与えられた名前だろうか?)を名乗り、僕の名前を聞いて来た。

「Tです」

 僕が名乗ると、外国人たちは「Tさん。カッコいい名前ですね!」と言った。もしかしたら、彼らにとってはあまりいいイメージでない名前だったかもしれない。大岡昇平の戦争の小説だったか、水木しげるの漫画か忘れたが、アメリカ兵が日本兵をその名で呼んでいる描写があったから。「いえいえ、あなたたちにとっては悪者の名前かもしれませんね」と言いたい気もした。

「今日は私たちの話を聞いていただき、ありがとうございました。それでは気をつけて」と言って、2人は手を振って去って行った。僕はちゃっかりモルモン書を受け取った。いや、彼らはちゃっかりモルモン書を僕に手渡した。僕は「頑張ってください」と声をかけ、銀行に向かった。

 帰宅後、せっかく読書をするのだから、『モルモン書』を読んでみようと思い、韓国人が「序文だけでも読んでみてください。5分くらいかかります」と言っていた通り、書を開いてみた。しかし、短い序文を5分以内に読むことができなかったばかりか、酷く眠くなり、わざわざベッドまで移動して横になった。気付くと17時になっていた。慌てて夕食作りに取り掛かった。

 僕には真理など一生わからないかもしれない。まず、2人の瞳は本当に信じられるものを持っているといった感じで、まっすぐで、とても綺麗だった。鏡を覗きこんでみると、自分の瞳が澱み腐りきっているように思えてならなかった。あの2人の言っていること、真理がわかるということは、本当のことかもしれない。おそらく信仰とはそういう事なのだろう。信仰心のない僕がいつもクソみたいな社会だと吐き捨てている日々を、彼らは真っ直ぐな瞳で、祈り続け、真実を見、信じているのだろう。

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霧の中の廃墟

 滋賀県に行ってみたい。急な考えではある。目的は一つ。琵琶湖湖畔に存在するという廃墟を見てみたいのだ。湖畔に廃墟などあるのかどうかは実は定かではない。ふとあるような気がしただけだ。廃墟とその向こうに琵琶湖が広がっている風景を思い浮かべた。早朝で、霧がかかっていたりすると理想的だ。幻想的な風景の中を散歩したい。付近には錆びた観覧車みたいなものがあり(おそらくそれは既に外国に引き取られてないかもしれないが)、それが霧に覆われると巨大なお化けのようで、一瞬恐ろしいと思う。反面、面白さも感じるだろう。廃墟が特別好きな訳ではないが、そういった状況を想像するとワクワクしてくるのだ。きっと幻想と現実とでは違うと思うが、そのギャップを埋めるために、湖畔の現実を眼にしたいのだ。
 しかし、滋賀県は遠すぎる。電車で4時間ほどかかるし、交通費もそれなりにかかる。今の経済状況ではいささか厳しいものがある。経済的にも、時間的にも厳しすぎる。でも、いつか本当に滋賀県に行って、自分の目で風景を見、空気を吸い、音を聴き、味わいたいと思っている。

 今日は夜勤だ。旅行はしたいが、仕事は休みたい。

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不帰の夢

 帰りの電車で思わず寝てしまい、気が付くと次の駅に着いていた。その駅さえも、寝起きでは一体どこの駅なのかもわからなかった。席から立ち上がって、外の様子を見るとドアが閉まってしまった。閉まり際に確認した立札には自分の最寄駅の次の駅名が記されていたから、内心「しまったー」と思いながらも、過ぎ去るのをただ見ているしかなかった。降りられたとしても、乗り過ごしていることに変わりはなかった。タクシーなら引き返してもらえるが、電車を引き返させることはできない。仕方なく、次の駅で下車した。その駅は普通電車しか停車しない駅だった。なかなか電車が止まらない。ホームのベンチに座り、眠らないように本を読んでいる間に、2、3本の列車が通り過ぎて行った。
 それにしても秋晴れが気持ちよかった。屋根で日陰になっているホームに吹き込んでくる緩やかな風は心地よかった。大切なことは、折り返しの電車で眠らないことだった。乗り過ごしを繰り返していたら、一生家には帰られない。いつになっても家に着かないなんてバカバカしいかもしれないが、あり得ないことではない。いつでも無事に家に帰られる保障などどこにもないのだ。電車に乗り込んだ時、僕は座席には座らなかった。座ったら、眠ってしまうかもしれない。眠ったら、乗り過ごす。乗り過ごしたら、家には帰られない。延々と続く、乗り過ごしの妄想に憑りつかれて、途方もなく長い時間を外で過ごしたような錯覚に捉えられた。

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寝坊

 目覚めるともう昼になっていた。慌てて洗濯と掃除を済ませた。DVDを見ていたら、もう17時になっており、夕食作りに取り掛からねばならなかった。秋の空はとても綺麗だったが、心が晴れやかではなかった。損をした気分だったからだ。でも、寝坊をしたのは仕方のないことだった。疲れていたのだから、起きられないのは当然だった。
 それにしても、近頃の生活を考えると、ありえない時間に目覚めたものだ。

 学生時代は昼過ぎに起きるのが当たり前のようになっていた。午前10時起床はかなり早起きだった。1時限の講義に出席するためには遅くとも8時台に起きなければならないから、かなり辛かったと記憶している。なぜなら、寝るのがとても遅かったからだ。大体2時か3時頃寝ていた。飲食店でアルバイトをしていたが、閉店時間は(記憶では)1時だったため、帰宅してから、遊んだりしていると4時とか5時になることもあった。その時住んでいた寮は風呂トイレが共用のため、風呂が空いていないと入ることができず、待っているとさらに寝る時間が遅くなる。
 今思い出したが、一年下の学生が風呂の前の掲示板に掛けてある札を「入浴中」にしたまま、数時間入らずに放置していたことがあった。風呂に入って早く寝たかった。しかし、何度風呂を見に行っても、ずっと「入浴中」だった。頭にきた。浴室の音を確認したが、物音ひとつしない。誰もいないから、物音がするはずがないのだが、もし入浴中に倒れて死んでいたらたまらないと思い、静かにドアを開けてみた。脱衣所には脱いだ服は置かれていなかった。何もない。何もないところに明かりだけが灯っているのは奇妙な感じがした。浴室を覗くと、そこには死体などなく、浴槽に湯が溜められているだけだった。湯加減を確認すると完全に水になっていた。誰かが湯を溜めている間に寝てしまったのだろう。寝ている相手が入浴を済ませるのを待っているほど僕は気長な性格ではなかった。風呂の湯を一度抜いて、自分のために湯を張った。
 入浴を済ませて、脱衣所で体を拭いている時、誰かがドアを開けた。そこには一学年下の寮生が立っていて、「す、すみません」とばつの悪そうな顔をして謝ると、くるりと反転して去って行った。そいつの胸倉を掴んで引き寄せ、「共同で使っている風呂を一人で3時間以上占有するんじゃねえ」と言ってやりたかったが、自分が全裸でイチモツをさらけ出している状態だったため、まずは服を着なければと考え、機を逃してしまった。明け方のことであった。今では思い出だが、当時はいい迷惑で、自分の入りたい時間に風呂に入れなかったことが、ストレスだった。就職して、風呂トイレ付の賃貸を借りた時は天国のようだった。

 話は逸れたが、今日は寝坊した事を一応記録しておきたかった。大した出来事などなかった。家から一歩も外に出ていない。体を動かさず、精神的には焦っただけの不健康な一日だった。

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串刺しネズミと排水イモリ

 中学生か高校生だったか、よく覚えていないけれど、国語の教科書に志賀直哉の『城の崎にて』という小説が載っていたことを今でも覚えている。串刺しにされて川に落とされた、苦しそうなネズミのことをずっと忘れられないし、垂れ流しの排水に群がるイモリを見て、これが自分だったら「たまらないな」と思う描写も覚えていた。僕はそんな印象深い描写をずっと覚えていて、時折「たまらない」気持ちになる。村上春樹とかを読んだりして面白いと言っているけれど、実は一番印象深いのはこの『城の崎にて』なのかもしれない。
 新幹線で京都に停車するとき、城之崎温泉への乗換の案内がアナウンスされる。確か、そういうアナウンスがあったと思う。あったはずだ。いや、必ずそのアナウンスが流れるのだ!その度に僕は串刺しネズミや排水イモリのことを思い出すのだ。そして「たまらないな」と思うのだ。
 志賀直哉の小説は実はほとんど読んだことがない。『城の崎にて』だけを気が向いたら読んでいる。「小説の神様」が書いたものなのだから、他の小説も読めばいいじゃないか、と思うのだが、最近は時間のないことを言い訳にしているし、それほど本も読まなくなってしまったので、結局手つかずのままだ。昨日久しぶりに読んでみて、やはりたまらないなと思った。でも、以前読んだ時よりも、更に感動したと思う。他の作品も読んでみたいと思うほど(まあ、読まないだろうけど)。

 一時期は月に1~10冊程度の本を読んでいたけれど(まあ読書は冊数じゃないのだが)、今では読書の時間も極端に減り、1年に2、3冊というペースだ。もはや「趣味は読書です!」と面接で言えないレベルにまでなってしまった。というか、ほぼ本を読まない人間になってしまった。今後、もし面接を受けることがあったら「趣味はありま せん!」と言う事にしよう。

 しかし、一度くらいは『城の崎』というところに行ってみたいと思った今日であった。

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二日酔い??

 目覚めると酷い頭痛がした。二日酔いだろう。昨晩、夕食にワインを一口もしくは二口三口飲んだのだ。なぜワインを飲んだのかというと、その時読んでいた本に「魚を焼いたものとパンとワイン」で食事をする風景が書かれており、どうにも美味しそうに思えてならなくなってしまったのだ。
 TSUTAYAでDVDを数本借りた後、通りかかったスーパーでタラの切り身を買って来た。家に帰って、オリーブオイルでタラを焼き、塩とバジルで簡単に味付けした。玉ねぎのスライスを残った油で焼き、付け合わせにした。家で魚を焼く事などほとんどない。魚は肉に比べてニオイが強い気がするからだ。ニオイが強いと虫が出る。虫が出るのは嫌なのだ。けれども、僕は本に出てきた魚とパンとワインがどうしようもなく気になったのだ。
 主食はパンではなく、余っていたご飯にした。ご飯を食べてしまわないと腐ってしまう。腐ったらクサイだろう。クサイと虫が出る。虫が出るくらいなら、パンじゃなくてもいいだろうと妥協した。魚さえあったら僕は幸福なのだ。
 借りてきた映画を観ながら、夕食が始まった。ワインをグラスに注ぎ、少しずつ飲んだ。故郷の酒は格別だった(酒の味などわからないが、気分はいい)。信州にある某ワイナリーのワインはなかなかもので、以前妻とそこのワインを買った際、それがとても気に入ってしまった。昨日飲んだワインは最近になってまたネットで取り寄せてあったものだ。
 そんな昨夜の食事の直後、僕は頭が痛くなってしまった。本の続きが気になりながらも、仕方なく寝るしかなかった。

 今朝目覚めると、頭痛はより酷くなっていた。あの数滴のワインでこれほどまでの二日酔いになるとは夢にも思わなかった。7時に起きたものの、あまりに辛過ぎて、ロキソニンを飲んで再び寝た。途中でトイレに行きたくなり、狭い便所に入ると下痢をした。それも一度だけでなく、何度も繰り返した。あの数滴のワインで下痢までしてしまうのか。そのうち吐き気もしてきた。けれども、実際に嘔吐はしなかった。とにかく頭痛と吐き気が酷く、下痢が続いた。
 いつもなら朝起きて、活動する時間があったけれど、今日はほとんど横になっていた。何をする気も起きない。

 台風が来ている。気圧の関係で頭痛がするのかもしれなかった。そこに普段一滴も飲まないお酒を飲んだことで、より酷く痛んだのかもしれなかった。

 今日は夜勤だった。ワイン数滴のせいで酷い目に遭ったばかりでなく、夜勤があると思うと精神的に追い詰められる気がした。僕は心と体の調子を整える薬を服用した。そしてロキソニン。

 職場に着き、更衣室で制服に着替えていると足に違和感を覚えた。よく見ると、カメムシを踏ん付けていた。しまったー。

 靴下を脱ぎ、ニオイを嗅いだ。

「くッッッせぇぇええええーーーーーー!!!」

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直立のまま後方に倒れる

 5時前に起きたから、とても眠い。職場ではめまいがして、直立(気をつけ)のまま後に倒れそうになった。実際には倒れていないが、そういう感覚に幾度も襲われた。僕にとっては朝から結構な忙しさだった。額に滲む汗がなんだか冷たかった。下着にたっぷりついた便を洗っていたら、顔にしぶきが飛んできたので、全力で顔を洗った。入浴中にクソまみれになり、訳のわからない事を言われて、僕はとても覚めた気持ちになった。とにかく疲れた。睡眠不足はよくない。

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洗濯日和

 スーパーに買い出しに行ったら、LOTTEのバッカスが目に付いて、つい買ってしまった。バッカスというのは中にお酒が入ったチョコレートだ。「芳醇なコニャックの味わい」と書かれている。このチョコレートは父親が好んで食べていた。もう一つ、レーズンの入ったラミーというチョコレートも父親はよく食べていたと思う。お酒が入っているから、昔はちょっと食べられないと思っていたけれど、今はなんだかおいしいと思うし、懐かしい。お酒の飲めない僕は一瞬で真っ赤になりそうだ。

 今日は一日中、家の事をすると決めていた。今朝はとても寒く、布団から出たくなかった。目覚めると同時に、さすがにもうそろそろ冬支度をしないとマズイと思った。日中は温かくなり、まだ冬支度は早いかな、と思ったけれど、夜から朝にかけてが、寒すぎる。あまりのんびりしているとキリギリスのようになってしまう。
 通常の洗濯物を済ませた後、タンスから冬物のインナーなどを引っ張り出してきて、洗濯機に入れた。押し入れの毛布も洗った。今日は晴天に恵まれ、洗濯日和なので、日が照っているうちに、思い切り洗濯をしたかった。あらゆるものを洗濯して、干したい。夏の間、タンスの奥にじめじめと眠っていた衣類等をすっきりした気分にさせたかった。しかし、こんなんじゃ洗濯し足りない。もっと洗濯したい気分だ。洗濯物を干すスペースと洗濯機が無限にあったら、いつまでも洗濯していたい気分だ。それほど、今日はいい天気だと思う。

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G掃討戦

 家族の役割分担が大方決定した。猫はGセンサー。妻は毒ガス係。僕は肉弾戦担当。まず、猫がGを発見する。次に妻が悲鳴を上げる。僕は丸めた雑誌やなんかでGに打撃を与える。打撃が与えられない場所に逃げ込んだ場合は、妻が殺虫剤を吹きかける。殺虫剤により酩酊したGが隙間から出てきた瞬間に僕が叩き潰す。そういった役割だ。近接間合いでの勝負になる僕は、一番ダメージを負いやすい。しかし、それだけ打撃によるダメージを期待でき、その一撃がヒットすればほぼ必殺と言える。

 今の家に引っ越して約半年が経過した。Gが現れるのは、これで2回目のことだ。家では食事を作るし、猫のご飯が常に置かれている状態だから、いつヤツが現れてもおかしくなかった。にも拘わらず、夏の奴らが活発に動きたい時期には一度も目にすることはなかった。ヤツらはどこで何をしていたのだろう。そして、先日、猫の餌場付近で、一匹小さなのを発見して、コロコロの粘着テープで捕獲した。ついに現れた。家族会議を開き、今後の対策を練った。

 そして今日、かなり大型の羽のついた黒光りするアレが壁を這いまわっているのを猫が発見して、そわそわしていた。それに気づいた妻は絶叫した。猫も上を見上げて、早くあのオモチャで遊びたいと言った風に鳴くのである。僕はソッコウで終わらせるために、ぶっ叩いてやることにした。新聞を丸めて叩けば、すぐに終わる。しかし、家は新聞を取っていなかった。丸めて叩く適当な雑誌もない。周りをきょろきょろと見回してみると、今朝もらったばかりの職場で定期的に配布される読み物が目に付いた。ビニールの入れ物に入っていて、ちょっと厚みがあるそれを丸めた。猫と妻が静観する中、僕は「うおおおおおおお」と叫びながら、全力でゴキブリめがけて振り下ろした。ヒットすれば即死は免れない。この呼吸と間合い、威力、小さな虫けらを絶命させるだけでなく、爆発させるほどの攻撃であったはずだ。しかし、僕の丸め込まれた棍棒は、Gから10~15cmもしくは15~30cm脇の壁を打ち鳴らしただけだった。夜勤明けで神経が乱れ、感覚が鈍っていたのだろう。空振りの銅鑼と同時にGは飛行した。逆襲だ。やつはこの僕の懐に入ろうとしているらしかった。大振りの打撃は隙だらけだった。ところが、ヤツの飛行も、脚力ほどの速さはなく、実にゆっくりとしていたため、目で捉えることが容易で、避けることができた。飛行中に撃ち落とすことを考えたが、さきほどの打撃の硬直から解かれていなかったため、体が動かなかった。僕が避けるとGは後方へと飛行を続けた。僕の後方で傍観していた妻は絶叫した。

 Gはテレビ台の下へと入り込んだ。天(猫)が自分が捕えるといった風に興奮するが、部屋に閉じ込めた。逃げられたら困るし、捕えられても困る。猫はあくまでセンサーの役割に留めておくしかない。

 テレビ台の下は打撃が届かないため、妻が殺虫剤をスプレーした。瞬間Gが消えた。妻と二人でテレビ台を動かし、念入りに捜索したが発見できない。ちゃんと見ていたはずなのに。テレビ台の下に限らず、辺りを見て回ると、玄関にGがひっくり返っていた。さきほどの殺虫剤散布の際に、あまりの臭さにGも悲鳴をあげ、目で捉えられない速度で玄関まで吹っ飛んできたのだろう。殺虫剤のダメージは深刻で、Gはもう手足をぴくぴくと痙攣させるだけで、走行不能になっていた。玄関を開け、Gを外に放り出した。

 考えてみると、マンションの通路にはGがよく転がっている。おそらく、他の部屋の住人もGを発見すると同じように退治して、玄関から外に放り出しているのだろう。Gとの戦いに勝利し、安堵した僕ら一族は、さっそく掃除を始めた。殺虫剤を散布した辺りを念入りに磨いた。
 しかし、Gは一体どこから来たのだろう。どこから来て、どこへ行くのか。やつらは地球外生命体なのか?そうだとすると地球に来た目的は?地球上には食糧がたくさんあるから、居心地のよくなった奴らは、この星に居座ってしまったのだろうか。

G「すみません、この星は食堂ですか?」

地球人「殺せーーーー!!!」

G「ここは食堂じゃないのかなあ・・・」

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職場での評価

 職場で、僕に対する客観的な意見を聴くことができた。

「いつも落ち着いている」

「平常心」

「淡々と仕事をこなしている」

「丁寧」

「お坊さんの息子」

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スポーツバー

 午後は妻と出かけた。スポーツバーに行き、サッカー観戦をしながら、ソーセージを食べた。妻はビールを、お酒の飲めない僕はコーラを注文して飲んだ。妻の応援するサッカーチームは大敗を喫していた。僕は構わずに、ホットドッグやミートローフのサンド、ソーセージやデザートをもぐもぐ食べていた。お酒が飲めないから、食べることが楽しみで、サッカーにあまり関心がないから、より食べることが楽しみだった。つまり、僕は食べる事を何よりも楽しみ、味わっていた。あれも美味かったし、これも美味かった。何もかも美味かった。目の前にある食べ物を子供のように夢中になって食べていた。食べ物が無限にあったら、僕は無限に食べ続けることができる気さえした。

「何しに来てるんだよ」

 そんなことを誰かが言っているような気がした。「メシ食いに来てるんだよ。ここはメシを食べるところじゃないのかなあ」と僕は心の中で呟いた。

 昨日も今日も出かけて、ちょっと贅沢をしてしまった。でも、たまには息抜きも必要なのだ(人生息抜きばかりだ)。

 それでも午前中はしっかり家事をしたのだ(自慢することじゃあないが・・・)。ずっとサボって放置していたサーキュレーターの掃除をして、押し入れに仕舞いこんだ。これから寒くなるだろう。扇風機やなんかはもう不要だ。来年まで押し入れでゆっくりと休むことができる。来年が随分先のように思えたが、今年はもう3か月を切っている。時間が驚くべきスピードで流れていくようだ。

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秋月

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 全体的に古い街並みで、風情があり、美しい秋月。僕の住んでいる街もまあまあ古いけれど、ガチャガチャとしており、なんというか、騒々しい感じのするところなのだが、秋月という街にはそういった騒々しさがない。落ち着いていて、田舎といった感じで、建物がすべて古く、統一感があり、情緒が溢れている。今日は平日だから、観光客が少なく、静かなだけかもしれなかったが。

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 日照院という寺?がある。何でも戦国の軍師、黒田官兵衛ゆかりの寺院らしい。その標識に従って、細い道を歩いて行く。茶屋から貰って来た地図に沿って歩いていると、途中になんの標識もなく、本当にこの先に日照院なるものがあるのだろうかと疑ったほどだ。あまりにも疑い過ぎて「困った時のiPhone」と僕は言って、地図アプリを開いてみた。地図上では、自分たちが向かっている先に確かに日照院はあった。

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 日照院はこれぞ古寺といった外観だった。僕たちは古寺巡礼の者たちなのだと思いながら、その幅の広い石段を登って行った。門をくぐると、そこには古き良き寺院というよりも、古民家といった調子の家屋があり、玄関らしき扉の前あたりに犬が寝ていた。観光スポットなのか、単なる人家なのか、判別に戸惑い、「ここは人の家だ」と言って、僕たちは引き返した。誰かが住んでいる感じだったが、誰も出てこなかった。ここは観光名所ではないのかなあ・・・。僕はそんな風に心の中で呟きながら、日照院を後にした。結構暑くて、汗をかきながら、歩いたのに、一瞬で引き返すことになるとは・・・。

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 日照院だけでなく、秋月全体が静まり返っているようで、住民たちは外部から訪れる者たちを息をひそめてやり過ごしているのではないかというほどだった。大体、有料駐車場に入っているのに、誰も料金を請求しないは如何なるものなのか。数ある有料駐車場には決まって、券売機が静かに立っているだけだ。駐車券は買っても買わなくても、開閉ゲートがないし、無人だから、出入り自由といった調子なのだ。おそらく、土日になると観光客も増えて、整理係りが入口に立つのだろう。しかし平日、駐車料金を払うか払わないかはモラルの問題でしかなかった。そして、僕はモラリストであった。ちなみに駐車料金はどの駐車場でも300円だった。

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 平日だから、秋月という街は静まり返っていたのか、秋月だからこそ、いつでも静かなのか。それはわからない。ただ、僕は秋月の住民たちが静かに暮らすことを望んでいるかのように思えたのだった。

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 休日には賑わうであろう、茶屋も平日は人の姿があまりない。

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 葛餅。秋月はくずきりが名物らしい。この葛餅もおいしかった。

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 団子を注文する。みたらし団子が出てくると思っていたが、こうしてきな粉のかかった団子が出てきた。これが甘くておいしい。旅(夜勤)の疲れが癒される。僕は甘いモノが好きなんだ。

 秋月と言えば、紅葉が美しいらしい。今はまだ紅葉しておらず、若干時期外れであったが、秋風に吹かれながら古い町並みを散策するのは、なかなか気持ちのいいものであった。近くの農園では梨などのフルーツ狩りを行っているようだった。次はぜひとも梨狩りをしたいと思った。

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面白そうなことはやってみたい

 ホワイトチョコレートを一つ口に入れる。時には苦みのない甘さも必要である。悪くない味だと思った。

 平日の朝からスーパーに行くと、自分が無職のような気分になるし、周囲には年配の人たちばかりだから、無職だと思われているかもしれなかった。髭も剃っておらず、随分みすぼらしい恰好をしているのも、無職らしさを醸し出している。世の中には土日に働いている人だっているから、無職だと思われるのはあんまりだ。

 スーパーでの買い物が3000円を超えてしまった。近くのスーパーは価格が高すぎる。通常であれば、同じような買い物をしたら価格を3分の2に抑えられそうだ。
 会計をする際、やる気満々の50~60代くらいの男性店員(おそらく最近採用されたのだろう)が、ちょうど交代でレジに入ろうとしていた。女性店員が品物をスキャンして、男性がレジを操作しようとした。僕がWAONを差し出すと、男性店員は「WAONでございますね!」と張り切った。WAONは残高不足で悲鳴を上げた。そこで男性店員は何かのボタンを押したのだが、そこから先へと進めなくなり、「すみません、ああ、すみません」と張り切りながら謝って来た。商品をスキャンしていた女性店員も謝って来たが、なぜか、僕の後ろに並んでいた人を先に会計させた。後の人は簡単に会計を済ませて、去っていったが、僕はちょっとした時間待たされてしまった。その間「申し訳ありません、申し訳ありま・・ん」と男性店員は張り切りながら、謝って来た。会計が済むと、女性店員と男性店員が深々と頭を下げて、張り切りながら「申し訳ありませんでした」と言った。そして、男性店員は女性店員に「すみません」とやる気満々で、張り切って謝っていた。
 きっと定年か何かで会社を辞めた後、レジ打ちに就職したのだろう。新しく仕事を始めるということは、きっと大変だろうし、ストレスもかかるはずだ。僕は黙って、店員の謝罪を聴きながら、会計が終わるのを待っていた訳だ。別に急いでいた訳でもないから。あの男性店員が帰宅した途端、今までピンと伸ばしていた背筋を一瞬でエビのように丸めて、夕食を食べている姿を想像すると、なんだか切なくなってくる。夕食のおかずはもちろんスーパーのお惣菜の残りである。妻子がいるかは不明だが、独身ということにしよう。一人でテレビを観ながら、笑いもせずに背中を丸めて、冷め切ったお惣菜を食べる。たまらない。

 介護職員の給与が1万円上がるというようなニュースをまとめサイトで目にした。倍額の間違いじゃないのか、と僕は思った。2倍にしろ、2倍に。きっちり2倍にするんだ。そんなことを思いながら、僕はネットで配信されているアニメを観ていた。「わしは男塾塾長、江田島平八である!」というセリフに爆笑していた。個人的な仕事をしようと思っていたが、アニメを観ていたせいで、15時を回っていた。個人的な仕事は15時までというルールを設けている。それ以降に働く意味はほとんどないのだ。
 しかし、今日は面白うそうな事に首を突っ込んだかもしれない。面白い、と思うのはかなり先のことになるかもしれないが。これは長期的な目線で、事を進めた方がよさそうだ。面白さがなかなか見えて来ないことは結構あると僕は思っていて、そういうものを始めるには(経済的な問題や時間的な問題、自分の気力の問題等の要因により)少し抵抗があるけれど、魅力的でもある。そういった魅力的な面白そうなことがあったら、後悔しないようにやってみるしかないのだ。

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Author:たびびと
こんにちは、たびびとです。
ようこそ、ぼくのブログへ。

介護職員のバイトをしています。
時間がいっぱいあるので、ブログ始めてみました!

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