クソ野郎の肖像

 室温30℃。蒸している。汗が流れ落ちる。だが冷房はつけていない。まだ体調が万全とは言えないのだ。昨日、暑いからと言って冷たいものを食べたり、飲んだりし過ぎたせいで、夕暮れには内臓痛に悩まされた。胃腸の丈夫な体になりたい。何よりも健康が一番だ。お金は星の数よりも多く欲しいが、やはり健康が欲しい。元気がなければ何もできないのだ。



 もっとカッコよく描けばいいものを。描いた自分でそう思う。だが、僕の目にはこう映ったのだ。洒落にならないくらい捻くれた性格をしていそうな自分自身を。そのまま筆を動かした。筆は嘘をつかないのかもしれない。

 あなたは絵を描く時の心躍る気持ちをお忘れではありませんか?18色のパステルを目の前にして、僕はその色彩の前でドキドキしていた。さて、何を描こうか。鏡を持ってきた。そして、このまるで色彩に欠けた、性格の悪い、見るからにモテないような表情の、たるみ緩んだ皮膚をした、およそ30代とは思えぬ風貌の老けた調子の男を描いたのだった。

 線と言うのはあくまで人工物だ。自然の中に線は存在しない。僕は自然に反して、線を使って描いた。それ以外の描き方を知らないのだ。小学校の図工の先生も、中学校の美術の先生も、高校の美術の画家先生も、詳しくは教えてくれなかった。というより、不真面目に授業を受けていたから、ちゃんと教えてくれていたのに、聞き逃していたのかもしれない。とにかく、絵とはどうやって描くのか知らない。僕が線で絵を描くのはおそらくドラゴンボールの影響だろう。

 それにしても、自画像なのだから、もっとイケメンに描けなかったのか。髪の量を嘘でもいいから増やして、二重顎をとりやめて、輪郭をはっきりとさせ、きりっとした眉に、鼻筋の通った綺麗な鼻、外国人のように彫りの深い凛々しい顔にしたらよかったのだ(もはや別人じゃねえか)。



 これは妻が描いた僕の肖像。妻でさえ、ちょっとカッコよく描いてくれている。

 なぜ、絵を描いたのか。それは今読んでいる『ゴッホの手紙』の影響だ。僕はすぐに影響を受ける。ドラクエをやっている時は、将来「旅人」になりたいと思い描いた。小説を読みはじめたら小説を書き始めた。ボディビルのもっとも権威のある大会ミスターオリンピアの覇者であったロニーコールマンがレッグプレスで1トン上げた動画に影響されて、動かなくなるまでスクワットをしたら筋を痛め、正座ができなくなった。友人の影響で広告収入を得ようと思い、ブログを始めた(ちなみに一度たりとも広告収入を得られていない・・・)。結局、すべて中途半端で投げ出している訳だ。中身が空っぽのクソ野郎じゃないか。

 何も身に付かないのだが、やはり絵を描くのは楽しかった。いや、楽しいと思いながら描いていた訳ではない。ただ夢中になっていたのだ。最近何かに夢中になった事なんてなかった気がする。

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