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空虚な教室

 今日読んだ『中国行きのスロウ・ボート』という短編小説には、おそらく手違いで、なぜか一人だけ模擬テストの会場を自分の校区から離れた、電車で30分ほどかかる中国人小学校にされたという話が書かれていた。これを読んで、僕は小学校の頃の何かの予防接種を自分の学校でない、別の小学校で受けることになったのを思い出した。その時、僕のクラスメイトは一人もいなかった。記憶が曖昧だが、保険の先生か誰かの車に乗せられて、僕と下級生が1人または2人ほど連れて行かれた。知らない校舎に入り、注射の順番を待っていた。
 おそらく僕は自分の小学校でそれが行われた日に休んでいたのだろう。僕は学校を休みがちな病的な少年だったのだ。医者はその日は僕の学校で予防接種をし、翌日または翌週には他校で行うことになっていたのだろう。その辺の事情は当時の何も考えていない小学生には理解しがたいものなのだ。いや、今でさえそんなことがあろうものなら「ふざけんじゃねえ、うちの学校でやれよ」と憤慨したに違いない。
 他校に連れて行くことは、予防接種を漏れなく受けさせなければならない学校側の当然の対応だったはずだ。しかし、僕にとっては迷惑な話だった。迷惑なのはこっちの方だ、と先生の声が聴こえる気もするが。

 なぜか僕は上半身裸の状態で立っていた。問診を終えた後、看護婦か誰かが「隣りの教室に移動して下さい」と言ったので、服を脱いだまま移動したのだ。しかし、その教室には誰もいなかった。なぜ他校まで来て、誰もいない教室に一人で半裸状態で待たされなければならないのだろう。しかもいつになっても何も起こらないのだ。つまりは医者も看護婦も現れない。何も考えていない子供でも、さすがに訝しく思う。だが、待つ以外にどうしろというのだ?
 待機している間に学校のチャイムが虚しく鳴り響いた。隣室ではまだ問診が続いているのだろうか。しかし、おかしな話ではないか?僕の後に何人も並んでいたはずなのに、誰一人としてこの空虚な教室に入って来ないのだ。

 時は経過した。虚無的な教室の入り口(僕が入って来た隣室からの扉でなく、廊下からのドア)が開いた。僕よりも年少らしき小学生達が頭に手ぬぐいを巻き、ぞうきんを持って雪崩れ込んで来た(これは長野県特有の清掃スタイルだろうか。あなたの小学校では清掃時にどのような恰好をしていましたか?)。
 僕は呆然と立ち尽くしていた。一体どうしたというのだ?ここは予防接種の会場だろう。なぜ、清掃が始まったのだ。いや、清掃が始まったのは良いとしても、なぜこの生徒たちは予防接種を行うデリケートな場所に堂々と入って来たのだ?
 しかし、実際に驚いたのは向こうの方だったのかもしれない。掃除をしようと思って教室(それは図工の教室だったと思う。分厚い板のテーブルに万力が仕掛けられていた)に入ると、上半身裸の少年が恥ずかしそうに立っているのだ。その場に居合わせた誰もが「あなたはなぜここにいるのですか?そしてなぜ上半身裸なのですか?」と問いただすだろう。実際子供が抱く心の声は音声となって「なんでここにいるの?」という風にある種の残酷な響きとなって聴こえてきた。
 その後の事はよく覚えていない。その生徒たちが先生に伝えてくれたのか、僕の学校の先生が探し出してくれたのか、看護婦が見つけてくれたのか、酷く曖昧である。僕はその空虚な部屋で恥を晒したが、なんとかその場を逃れることができたと思う。僕は隣室と言われ、医者のいる教室とは反対の教室に移動したのだった。しかし、なぜ誰もそれを止めなかったのだ?実に不親切だ。まさか間違えるはずはなかろうとでも思っていたのか。甘い見解で物事を運ぼうとすると、僕のように風変りな行動に出る小学生も出てくるのだ。あれは医者または看護婦の責任だと主張したい。そもそもそこは僕のいるべき場所じゃなかったのだ。

 今僕はその時小学生であってよかったと思っている。



 文中「看護婦」という表現を用いているが、これは当時を感じられる言葉として使うことにした。現在(2002年より)では男女ともに「看護師」に統一されている。

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急な雨、出遅れた人々

 22時を過ぎてから近くのドラッグストアへ買い物に行った。夜勤用のカップ麺を切らしていたのだ。夜勤に行くと必ずカップ麺を食べている。不眠の夜勤、低価格低栄養で非常に不健康である。
 家を出ると急に雨が降って来た。傘を持って出て行く。ほとんどの人が傘を持たなかった。急な雨は人々を慌てさせた。会社帰りの人々が急ぎ足で通り過ぎて行った。
 ドラッグストアの「酒」「薬」という考えようによっては不穏な言葉が目に入ってくる。傘を傘立てには置かず、手に持って店内に入った。カップ麺、アイスクリーム、菓子、ジュースという考えるまでもなく不健康な商品を次々にカゴに入れ、購入に至った。外に出ると雨はもうほとんど止んでいた。

 昨年11月から始まった介護福祉士実務者研修が今日やっと終わった。6か月間という結構長い期間だった。初めの3か月は自宅学習で、2月からは週に1回の講座があって朝から夕方まで講義を受けた。そういう訳で仕事が休みでもあまり休んだ気にならなかった。受講生の中には、この研修が出勤扱いになると言っていた人もいて、ちょっと羨ましかった。でも、その人の勤務状況を聞くと、とてもじゃないけどその事業所では働きたくないと思った。
 その研修も終わり、ひと段落ついた、一応4月末日までの受講ということになっており、正式に修了証を貰えるのは5月に入ってからだが。

 疲れたけれど習い事をするというのは刺激になったし、楽しかったと思う。独学で何かをするとしたらかなりの忍耐力が必要だ。31歳にして未だに忍耐できない僕には非常に困難である。友人が、アメリカ合衆国の投資家ウォーレン・バフェットが11歳にしてすでに忍耐を学んだことを引き合いに出してこう言った、30歳を過ぎて未だに忍耐の神髄を掴んでいない我々は大分出遅れていると。確かにそうなのだ。友人に関してはかなり忍耐力があると思うが、僕に至っては本当に忍耐の欠片もないのだ。世の中には11歳で忍耐を学んでいる人もいるというのに、一体僕は何をやっていたのだろう。情けない限りだ。
 もし機会があるならば、また習い事をしてみたいと思っている。普段あまり触れない分野の習い事にも参加してみたい。たとえば妻から友人が最近投資セミナーに参加したという話を聞いたので、僕も機会があればそういったものに参加してみたい。僕は経済に疎く、お金というものがどうやって動いているのかを全く知らないのだ。普段触れない分野に関わり、視野を広げたい。

 とにかく研修も終わった。次の目標は来年の介護福祉士の試験に合格することだ。その前に・・・息抜きに晴れた日にはどこかへ出かけたい(研修中も出かけてたけど)。

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頭が痛い



 近所の公園の桜を見に行った。どこかの家族がお花見をしていた。風に吹かれて、すぐに桜も散るだろう。それにしても暑かった。坂道を上っていると陽光が頭頂部を直撃し、瞬間めまいがして、昼食に食べたウインナーが逆流しそうになり、酷く気分が悪くなった。丘の上の公園の休憩所の日陰に入り、桜吹雪に心を奪われつつも、スカイプで今日知り合ったばかりの22歳外国人女性とメッセージのやりとりをした。英語がわからず、どうも会話が噛みあわないのだが、外国人は熱心にメッセージを送って来てくれた。国際交流をするためにはやはり英語は必須となってくる。若き人々は是非とも英語を学ぶべきだ。僕はそういう勉強から逃げて来たから、教養のない大人になってしまった。

 勉強してきた人というのは忍耐力が違うと思う。僕の友人は大学受験の時に一日30分しか睡眠をとらずに勉強していたらしい。「すっげえ頭が痛かった」と彼は大学時代に下宿していた四畳半の部屋で語っていた。記憶が曖昧なのだが、こんなことも付け足した。「金曜日の夜に寝て、起きると日曜日になってたんだ」と。彼の睡眠は睡眠ではなく、それはきっと昏睡だったんじゃないかと後々思い当たって、ぞっとしたのであった。彼は勉強ができたし、教えることも上手かった。僕はよく彼に勉強を教えてもらっていた。勉強だけでなく、ゲームも、人付き合いも、何もかもが忍耐強かった。勉強を頑張ってきた人は一味違う。
 実は22才の外国人女性からメッセージをもらった時、英語がわからなくて彼に助けを求めたのだった。22歳の若い外国人女性からメッセージを受け取る、それを友人に送る、友人が翻訳してくれる、僕が返事を返す。そんな感じでやりとりをしたのだ。僕にとって初めての外国人の友人、それも22歳と若く、おそらくは美しい女性との交流の手助けをしてくれたのだ。なんて親切な友人だろう。

 ついこの間までダウンジャケットを着こんで震えていた気がするのだが、なんだこの汗ばむ陽気は。頭が痛い。自律神経がおかしなことになっている。

 暖かいので、久しぶりに天鼓ちゃんをお風呂に入れることにした。天鼓を抱いて浴室に入ると彼女はまず入り口のドアにしがみつこうとした。その動作からは焦りの色が感じられた。ドアにかけようとする足を振り払い、浴室に入ると彼女は成長した肉体を躍動させた。その瞬間、僕の胸と後頭部に彼女の鋭い爪が食い込んでくるのを感じた。あっと叫び、食い込んだ爪を離そうとするが、鉤状の爪は皮膚に入り込んでいるようでなかなか離れてくれなかった。僕は痛みと驚きのために絶叫し、やっとのことで爪を引き離した。後頭部を触った指に血液が付着していた。天鼓は怯えて泣き、丸くなった瞳で僕を眺めていた。僕は容赦なくシャワーを浴びせかけた。昨年11月以来の入浴であり、その頃と比べて体が大きくなり、力も強くなった天ちゃんが暴れることは予想していたが、一瞬隙を見せたばかりに胸と後頭部を負傷するとは思わなかった。今は入浴の疲れで床に転がっている。天ちゃんももうすぐ1才になる。


もうすぐ1歳になる天鼓。

 僕は今日も『猟人日記』を読み終えることができずにいる。頭が痛い。

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練磨

 今、仕事とは別に個人的にスキルアップを目指して研修に通っている。家にいてもなかなか勉強しないので、お金を払って研修に参加してみるのも有効な手段だ。怠け者だから、お金を払ってでも誰かに教えてもらわなければ自分では何もしようとしないのだ。ただし、お金を払うからにはそれに見合った知識、技術を習得しなければならない。周りは知らない人たちばかりだから、疲れるし、ストレスにもなる。正直言って、最近休んだ気がしない。でも、これを乗り切ったら、きっと自分にプラスになると信じるしかない。

 忙しくなってくると生来怠け者の僕は遊びたくてたまらなくなる。普通は勉強しなければならないところを研修のテキストではなく、水木しげるの本を開いていたりする。結構ダメな人間だ。研修でテストがあったのだが、ほとんど勉強しなかった。運よく勉強せずとも日本語がわかれば解けるような試験であったため難を逃れることができた。

 どうしたら奮い立つことができるのか。どうしたら努力できるのか。結局、いつも怠けているから、自分はダメなのだろうか、浅い人間なのだろうか、と思ってしまう。他人が僕の事を頭の悪い人だと思うのは仕方ないとしても、自分でダメだと思いたくはないものだ。もっと頑張れるはずだ。僕には夢と希望が沢山あるのだから。

 自分磨きをしないといけない。最近太ってしまったから、ダイエットもしないといけない。と言いつつ、自分には15kg痩せた実績があるから、まだ大丈夫だと思ってしまっている。というより、頭周りが細くならないと知った時点で、ダイエットに関しては絶望している。でも、年間通して同じ体型を保ち、食生活や運動を維持したいところだ。やることは沢山あるなあ。

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亡霊

 寒い。本日はとても寒い。長

 天気予報は雨である。しかし、今のところ雨は降っていない。洗濯をするかどうか迷った挙句、正午になってやっと洗濯をした。こんな時、洗濯をした瞬間に雨が降るだろう。大体において、そういうものだ。洗濯を干し終わった途端に雨が降り、慌てて取り込むと止んでしまうのだ。「なんだよ、もう雨上がりか」とまた外に干すと、土砂降りだ。僕はこの状態を渋谷的な状態だと思う。東京の渋谷とは全く関係がない。発音も違う(シブヤ→でなく、シブヤ↑のような調子だ)。正確には”シブヤ”と書いた方がいい。東京の渋谷と区別するためにも。物事がマイナス方向へしか進行しない状態を所謂シブヤ的と言うのだ。これは大学時代のシブヤという人物から由来している。本人とはほとんど面識はない。全く知り合いではない。友達でもない。フェイスブックの友達が3人しかいないくらいだから、その人が友達であるはずがない。ただ、一度だけ話しかけられた程度だ。にも拘わらず、彼は強烈な個性を発揮しており、今でも僕の心の中には彼のキャラクターが存在感を持っている。
 そのシブヤ君(年上だった気がする)が、体育でテニスをやっていた時にミスって「しまったー」と高い声で叫んだ。たったその一言から、「物事がマイナス方向へしか進行しない」ことの代名詞となってしまったのである。考えてみたらおかしなものだ。たった一言発しただけなのに、その人がまるで失敗続きのような受け止め方をしてしまうなんて。いや、自分よりは、シケてばかりであってほしいという願望のようなものが彼のイメージを強烈にしたのだろう。自分よりシケた人間を作り出して、それよりも自分がマシに思えたら、日々の生活が苦しくても、「彼よりはシケてない」と安堵し、安心して暮らせるような気がする。そんな弱い心が生み出した、僕自身の劣等感の亡霊がシブヤなのかもしれない。

 確か前にも、彼についての記事を書いたことがある。いつのことだったか忘れてしまった・・・。それにしても4年間という長い学生生活のうちのたった一瞬の切れ端に、彼はなんという大きな絵を描いたことだろう。

 あなたにも、たった一度しか逢ったことがないのに、一度しか喋ったことがないのに、ほんの数瞬目が合ったことしかないのに、強く印象に残って忘れられない人の記憶はおありですか?

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Author:たびびと
こんにちは、たびびとです。
ようこそ、ぼくのブログへ。

介護職員のバイトをしています。
時間がいっぱいあるので、ブログ始めてみました!

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